(参考)第5回リノベーションスクール@北九州 選考総評

2013.11.24

12月1日(日)から第6回リノベーションスクール@北九州の受講生募集がスタートしますが、
ここでは第5回リノベーションスクールの選考総評を掲載します。
第6回リノベーションスクールの参加申込および志望動機等を記入される際の、参考にしていただければと思います。

第5回リノベーションスクール@北九州 選考総評

 

遊休ストックを活用した新たな都市再生手法として、「小倉家守構想(2011年3月)」のもと、北九州にて2011年8月から夏と冬の半年に一回のペースで開催してきたリノベーションスクールも、今回で節目となる第5回を迎えることになりました。

 

これまでの2年ほどの取り組みを通じて、小倉に新たに約190名の新規事業者/雇用者を生み出せたこと、対象エリア商店街の歩行者数増加に寄与できたこと、また、日経アーキテクチュア創刊1000号(2013年5月)への掲載をはじめ、各種メディアにも取り組みが紹介されはじめたことなど、少しずつ私どもの活動についてご理解、ご賛同を頂いているようで大変嬉しく、また励みになっております。

 

それは、今回の受講応募者数にも如実にでておりました。今回のスクールでは、募集定員40名に対して、北は東北から南は沖縄まで、総勢76名(リノベーション事業計画コース:62名、セルフリノベーション実施コース:14名)という沢山の応募を頂きました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。

 

応募者の特徴は、学生17名に対し社会人59名と、社会人の比率が増えたということです。これは、今回のスクールが盆休み期間中での開催(2013 年8月15日〜18日)ということで、社会人へ受講しやすい環境を用意できたこと、一方、これまで無料だった受講料について、今回からやむなく受講生へ実 費負担を求めたことで、学生の方々にとっては資金的に若干ハードルがあがったことが考えられます。実費負担については、スクールを基幹とした「リノベーションまちづくり」を今後とも継続的に実施していくためにも不可欠だと考えておりますので、ご理解頂ければ幸いです。

 

また応募者の所属についても、建築・不動産関連業のみならず、まちづくり団体や行政関連者、デザイン関連業者、大学研究者、保険会社職員、会計士など、これまで以上にバラエティーに富む方々からの応募を頂きました。まちづくりは多業種の参画と恊働により成されていくものですので、とても良い傾向にあると思っております。

 

選考は、各コースともに二段階で行いました。まず、一段階目では、選考者三名がそれぞれ応募者すべての志望動機のみを熟読し、受講資格に記載した 「リノベーション、まちづくりに興味があり、自ら実践者となって都市再生を志す意思のある方」に合致しているかを主なポイントとして、五段階で評価しました。

 

結果としましては、受講への意気込みも去ることながら、具体的なヴィジョンや自らの目的意識・ 活動指針などが明確であり、それに対しスクール受講の必然性やスクール側が担うべき役割が読み取れる、またスクール受講への火急性が高い、と思われた志望動機は得点が高く、一方、まちづくりへの将来的な参画意識や現在の活動に対するスクール受講の価値が読み取りにくい、あるいは火急性が低い、または単に興味があるから学んでみたいといった抽象的な志望動機は、得点がふるわないという傾向にあったかと思います。

 

一部、「スクール受講を通じて自身がこれから何をすべきか手がかりを得たい」といった主旨の動機も見られました。このような萌芽的な意識も尊重すべきで、 スクールがご本人の今後の躍進への一助になればと思っております。しかし、やはり具体性の欠如等からスクールが担うべき役割が判断しにくいものに対しては、若干分が悪い評価になったことは否めません。今後の参考にして頂ければ幸いです。

 

第二段階目では、以上の五段階評価に他の応募者情報を加えて、選考者全員で選考会議を開き、すべての応募者一人一人について厳正に協議いたしました。
選考基準は、上記の受講資格への合致に加えて、広く各種業界や地域にリノベーションまちづくりの知識や技術を学んで頂くために、応募者の属性や活動地域が偏りすぎないこと、業界や地域の将来を担っていく若い方、特に今回のスクールが休日開催ということで若手の社会人の方に一定の配慮をすることを選考者共通の理解としました。ただし、最終的に選考された46名(事業計画コース:36名、セルフリノベーションコース:10名)の応募者を俯瞰しますと、第一段階評価での得点は十分に尊重された結果になったように思います。
いずれにしても、ほとんどの志望動機から有り余るほどの熱意が伝わってきたこと、また極限られた応募者情報では読み取れないことも多々あるということは、選考者全員が十分に理解したことで、選考において大変苦慮した点でもあります。それは、選考会議が予定時間を大幅に上回り、四時間に及んだことにも表れました。

 

今回、ご期待に添えなかった方々に関しましては、次回以降のスクールに再挑戦して頂くことはもとより、まずは今回のスクール期間中に北九州にお越し頂き、受講生の立場でなく「リノベーションまちづくり」の現場の全体を体感して頂くことを強くお勧めいたします。
今回は、スクール本体のみならず「リノベ祭り〜夏の陣〜」と題し、期間中に小倉の街がリノベーションによって躍動し、再生していく様を受講生以外の方々に体感して頂こうと、各種関連イベントを大幅に充実させています。

 

スクールの全レクチャーを別会場で視聴できる「パブリックビューイング(※諸事情により、今回からレクチャー・プレゼン等のWebライブ配信は、パブリックビューイング会場のみでの配信となります。)」、不動産オーナーのみならず十分に聴き応えのある「マンションオーナー/商業ビルオーナーのためのリノベーションスクール」、これまでに実現したリノベーション物件の「見学ツアー」、二夜にわたって開催されるスクール講師陣による「ぶっちゃけトークライブ」、スクール関係者全員と街とが一体になる各種パーティ、その他にも開催エリア付近では、市、キッチンカー、夜店などが続々と出店する予定です。
受講せずとも十分に楽しんで頂けるイベントを用意しております。是非ともお越し頂き、まずは「リノベーションまちづくり」の現場を体感ください。スクール関係者一同、心よりお待ちしております。

 

加えて、学生の皆さまに関しましては、スクールの縁の下の力持ちとして、まず今回は運営スタッフに参画するということも選択肢の一つに加えて頂ければ幸いです。後日、事務局よりスタッフ募集についてご案内いたします。

 

最後に、リノベーションスクールは、遊休ストックを活用した新たな人材育成および地域再生を目指して、回を重ねる毎に、カリキュラムやレクチャーの内容、実施運営体制に改善を加えるとともに拡充していくことに努めております。近日中には、リノベーションおよびリノベーションまちづくり活動の学術的な調査研究、知的財産や情報の蓄積と情報発信機能、その他交流事業などを担う「リノベーションまちづくりセンター」も一般社団法人化する予定です。あわせて、多方面からのご参画を心よりお待ちしております。

 

第5回 リノベーションスクール@北九州 代表 徳田 光弘

 

選考委員会

委員長 徳田 光弘(第5回リノベーションスクール@北九州 代表)

委員  片岡 寛之(第5回リノベーションスクール@北九州 副代表)

委員  嶋田 洋平(株式会社 北九州家守舎 代表取締役)

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